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【無究玉心流弥和羅立逢目録】
居合の開祖の本質を明かす和術の目録の中に何百年も不易で伝わる独特の体術極意の痕跡を発見する

百年経っても二百年経っても変わらぬ開祖の古典を護り続けた和流儀の話
土佐居合の本質を探って三十年以上になり、かなり膨大な同流系脈の祕傳書群に接してきたが、未だ元祖長谷川英信の本質が判らない。無雙直傳英信流を称え、居合傳を付け加えたのは二代目荒井清哲であると考証出来るのであり、長谷川英信は遺る資料から考察すると槍術や剣術の達人であったらしいのである。荒井氏を通して伝えられた和術は無雙直傳和義、長谷川流、源海流、夏原流などと名を変えて信州、武州、土州に伝承したが、その本質は殆ど変わらず、確かに独特の趣をもつ古典體術である。ただそれが初代からの伝承技法であるかどうかは何とも確信が持てなかった。しかしながら荒井氏を通さずして伝承された長谷川英信を開祖とする無窮玉心流和術の秘傳書を繙き、開祖がやはり和術の達人であったらしいことを考証した事がある(第百二話)。しかしその夜は同流の技法内容までは余り言及できなかった。
今夜は新たなる玉心流の目録傳書を繙きその実際内容を明らめて行こう。
同祕傳書は『立逢目録』とあり、流儀の形目録が掲載されているが、読み込んでみると無雙直傳和義の探求者として真に興奮させられる内容なのである。先ず玉心流の他の目録も含めて同流の形体系をあげる次の如くである。
@「表」十手(「小具足」十一手)
A「本手」十四手(「捕手」十一手)
B「立逢」二十六手(「立合」十一手「後立合」十一手)
C「割目録」三十余手(「割小具足」十手)
D「極意目録」六カ条(極意傳)
対して無雙直傳和義は六段階六十五手の体系となっており(括弧内が無雙直傳系の対応する目録傳)、玉心流とは分割法に多少の異同があるが伝承する形名と順序体系は七十パーセント以上の一致を見せており、玉心流はかなりのレベルで長谷川英信の古典をその儘継承した流儀であると判定できる。それも初代が学んだと伝えられる荒木流の古典に近い形名も遺しており、荒井傳無雙直傳和義よりも長谷川英信傳の古式和術を正しく継承した系脈ではないかとも思われるのである。武術流儀と言うものは一代で全く内容が一変する事もままあるが、中々に古典を歪まずに遺した優れた系脈であろうかと思う。ともあれ本祕傳書によってこれまで破る事の出来なかった二代目のシールドが遂に破られ、元祖長谷川英信の本質に迫り得ることが出来たわけである。両流の形目録のパーツは大体共通しているが、ただ荒井系でみられる「大小詰」「大剣取」などの項目は本傳書にはみられない。依って居合傳も含めてそれが荒井氏が付加した技術なのかどうか現在の研究段階では不詳である。この様な部分は玉心流のより深い探求を通じて次第に明らめて行きたいと思うが、それはまた別の夜の夢としてとっておくこととしたい。それもまた随分と楽しみな事であろうかと思うのである。

 

 
 
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