日本の武術を含めた古伝統というものが如何に素晴らしく、江戸から明治に掛けて古伝文化と技術伝が本当の意味で最高度に達し、世界に類を見ない驚異の超絶技術が存在したという事……それを感知する為には当時に製作された刀装具を見ればよいのである。
特に江戸期後期から幕末明治に掛けての刀装具における名人の技術伝は真に超絶的であり、科学の発達した現在も再現不可能なレベルである。
少しその超絶世界を探求してみよう。
但しここでお断りしなければならないのは、その超絶技術にも色々な段階と等級があり、S級、A級のものはどこかの博物館入りであり、そしてそれらの部分はこれまで公刊書の図版などである程度紹介されてきており、重複して提出しても詮方ないので、出来るだけ手持ちのものを紹介してゆきたいと思う。しかし手持ちのものは大体はB級以下……ではなく、C級以下である……という事。しかしC級なりには良さがあり、またそれも日本伝技術文化の一端であることも事実であり、そこからまた出来ることならばB級以上のレベルを推察していただきたいとは思うのである。
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藻柄子宗典「高士隠棲図」 |
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